Saturday, August 19, 2006

 

ベースボールそれぞれ4

さて、今日はMac Suzukiのことについて書こうか。ご存知、彼は日本のプロ野球を通さずにメジャーでプレーをしたさきがけのような存在である。だが...それだけ。物珍しさも手伝って日本のマスコミがこぞって彼のことを記事にしていた時期もあったが、ホント、“ただそれだけ”の選手で、正直言ってそれほどいいピッチャーではない。アメリカに来て最初の2~3年の独立リーグ当初はまぁともかくとして、その後、シアトル傘下のマイナーに入ってからの防御率の悪いこと、悪いこと。それでも何を考えたのか、マリナーズは96年にメジャーにあげちゃったから、ヘンな自信が生じてしまったのだろう。その後もメジャーとマイナーを行ったり来たりしながら成績は常に負けが先行して数球団渡り歩き、またまた何を考えたのか日本のOrixが02年のドラフトで1位指名をして、鳴り物入りで日本に戻っても相変わらずの負け先行、防御率も7点~8点台の散々な成績。05年はとうとう1軍で投げることなく自由契約になった。このとき彼は30歳。正直言ってアメリカでベースボールをやる場合、26歳から28歳までの間に方向性が見えなかったら、選手生命は終わったのと同じこと。成績から言ったら、もう引退した方が自分の身のためだと思うのだが、本人はそれでもやれると信じこんで挑戦しているからとても始末の悪い存在である。そして、まぁ勝手にやってくれではすまされないことが去年の12月19日に起こってしまった。なんと、Oakland A'sが彼とその日マイナー契約を結んだのである。誰が見ても何も価値のない選手と契約するなんて、一体何を見ているのか。ちょっとこの辺が最近のA'sのスカウトで気になることでもある。ちょっとやばいかなと思える兆しが見えてきている。これはあくまで私の主観だが、A'sにとって生命線とも言えるピッチャーがここ2年ぐらい育っていないのである。正確な言い方をすればいい投手がいたことはいた。その代表格がJohn Rheinecker。でも、これも一体何を考えているのか、メジャーにあげる前にレンジャーズにトレードで出してしまった。



先発で使える投手をよりによって同じア・リーグ西地区のチームに出してしまうなんて、最近ホントにおかしい。たぶん、ホントにコマ不足でマックをモノは試しに獲ったのではないだろうか。ところがいざSpring Trainingが始まり、案の定、成績が残せずすぐに戦力外に。まぁ、当たり前か。



さて、その後マックはどうするのか。諦めて引退するのか。なんと諦めないのである。まだ、自分の実力を分かっていない。ここまで来るとホント往生際が悪いとしか言いようがないのだが、今度は4月25日からメキシカンリーグのPotros de Tijuanaに合流。ちなみに、メキシカン・リーグはPacific Coast League,International Leagueと並ぶTriple-Aのリーグのひとつである。





ここでの成績は相変わらず負け先行だったが、防御率はTriple-Aとしては合格点の3点台。それでもそれ以上は望めないだろう。メキシカン・リーグは通常、7月末で終わりで、その後同リーグ内でプレーオフがあるのだが、それもせいぜい8月中旬まで。他のTriple-Aのリーグと比べると実質2週間早く終わることになる。さてさて、その後、マックはどうするのかと思いきやなんとモノ好きなCubs傘下のIowa Cubsが8月10日付けでマイナー契約を結んだ。でも、またまた負け先行で防御率が7点台。ホントに終わっているけど、まぁ、もうA'sとは関係ないから傍観していましょう。さて、次回は藪について...(続く)

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