Thursday, July 27, 2006

 

BARTでの光景3



別にここだけではないだろうが、BARTで毎日通勤しているとだいたいほとんど同じ人たちが同じ電車に、また同じ場所から乗る。また、車内で席が許す限り同じ場所に座る。一種の集団ルーティン化である。だから、ある日突然その中の1人が見当たらなくなったとき、通常どうしたのかな?思う。それでバイバイのときもあれば、数日経ってまた同じルーティンの中に戻る。これだけ見ていても、人間の行動って奇妙であり、おもしろい。今回はその中の1人について紹介しよう。この人は30代半ばのラップトップ大好きスキンヘッドオヤジ(そういう自分もオヤジか)。いつも私と同じ列から電車に乗る。私の使うSouth San Francisco駅では朝は1時間に4本の割合で電車が来る。この人はだいたい前から3人目か4人目の辺りに並ぶのだが、電車が来るまで地べたに座り込んでラップトップで何かを見ている。ここでちょっと考えてもらいたい。今言ったように電車は一時間に4本。つまり15分に1本の割合。前から3人目か4人目ということは、まぁ、だいたい前の電車が行ってから2分ぐらいは経過している(と思う)。並んだ後、地べたに座ってラップトップを立ち上げるには最低でも3分はかかるのではないだろうか。そして私たちが乗る電車が来る1分前ぐらいにラップトップを閉じ、かばんにしまい、立ち上がる。ここで逆算していくと、どんなに多く見積もっても、正味9分しかラップトップを使えない。傍から見ているととても無駄の多い行動に見えるのだが、そこまでして一体ラップトップで何をしたいのだろうか?残念ながら私はいつも列の最後の方なのでそこからは彼が何を見ているのかは見えない。ただ、ひとつ言えることは、ラップトップのキーをたたいているわけではない。それにいつもヘッドフォンをつけている。考えられるのは何かミュージックビデオの類いを見ているのではないだろうか?それにしてもそこまでして見たいものっていったいなに? ナゾである。別にこの人をネタにピックしたいわけではないが、他の人たちと比べるとあまりにもナゾが多い行動が目立つので今回ここで取り上げることにしました。これはSouth San Francisco駅のあるひとつの列でのお話。このプラットフォームには他にも、いや、他の駅でも違ったドラマがあるだろう。

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