Monday, August 07, 2006

 

ベースボールそれぞれ

アメリカのベースボールと言えばメジャーを思い浮かべる人も多いと思うが、何もメジャーだけがベースボールじゃないし、それぞれいろんなドラマがある。そんな中、Oakland A'sの話をもとにちょっと掘り下げていこう。昨日、寝ながら何から書こうか考えたんだが、結局まとまらなかった。だから、そんなに深く考えず、思いついたままに今後数回にわたって書いていこうと思う。

Oakland A'sはア・リーグ西地区の強豪チーム。常に優勝争いに食い込んでくる。一昔前まではヤンキースのようにおカネで選手を集める方法をとってきたが、オーナーが代わり予算も限られるようになってからマイナーで選手を育てることを重視するようになり、補強は最小限に生え抜き重視のチームに様変わりした。それはおカネがないことが幸いに最強のOrganizationを作りあげたことになる。もちろん、補強もする。しかし、補強の仕方がまた変わっている。他のチームだったら、スター選手を獲ろうと躍起になるところだが、A'sは他のチームで見向きもされないような選手。野手で言えば出塁率の高い選手を安く獲得して上手に使う。そういう補強をしてきたのだ。昔のことは私も正直言ってよくわからないのだが、基本的にA'sは投高打低の性格を持つチームである。つまり投手力に重点を置き、打撃力をそれでカバーする。このことはよく言われることなのだが、しかし私はそれだけではないような気がする。投手力を支える要素として鉄壁な守備力を忘れてはならない。特に私が一押しする選手はMarco Scutaro内野手。内野ならばどこでもこなせるだけでなく、確か外野でもプレーしたこともあるユーティリティープレーヤー。彼のスローイングはどんな場面においても神業に近いほど正確である。彼はそれほど打率が高い選手ではない。しかし、勝負強い打撃をするので打者としては判断に迷うところだが、それを差し引いても守備でチームを助けるとても頼もしい存在である。また、彼の守ることの多いショートは本来、2004年度新人王のBobby Crosbyの定位置なのだが、何せ彼は故障が多い。過去2年フルシーズン活躍したためしがない。実は2005年度のシーズン当初、ScutaroはSacramento(A'sのTriple-Aチーム)に降格すれすれだったのだが、Crosbyがこんな状態でそのおかげでなんとかメジャー踏みとどまることができ、予想以上の活躍をし、彼はA'sになくてはならないという印象を与えた。ここで思うのは人の人生を左右するのは実力だけでなく、運も大事なことなのだなとつくずく思う。 (続く)




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