Thursday, June 02, 2005

 

浦島太郎

今、就職活動していて思ったのは、あまりひとつの会社に長く居過ぎると社会への適応能力が落ちてくるということ。確かに自分の勤めている会社が安定していて、そこに定年までいるつもりでいるなら何も考える必要はなく、そこでやるべきことをこなしていれば問題ないのかもしれない。しかし、そこまで自分と会社を一体化した場合、もしその会社が何かの拍子で成り立たなくなったとき、自分にリスクが伴う。こればかりはいつどうなるか分からない。昨日までは大丈夫だったのが、今日はもうだめという例は近年の会計不祥事のような内的要素だけでなく、外的要素からも来る場合がある。外的要素というのは、例えば日本の牛丼屋がいい例。アメリカからの牛肉の輸入が禁止され、牛丼屋として成り立たなくなる。こういうのが外的要因。これらの2つの要因だけでなく、もうひとつ、第3の要因もある。第3の要因はどちらかと言えば内的要因と似通っているが、決定的な違いは、内的要因は企業の信頼度が失われたことから来ているが、私の言う第3の要因はそれと関連が薄い。では、その第3の要因とは、レイオフや事業所の移転などに伴う要因である。通常通り会社に出社したら自分のコンピューターを立ち上げることが出来ない。それと同時にレイオフの通知。また、何十年もその会社に平穏に働いていたところ、事業所が他州あるいは州内の遠い町に移転。このようなことが起こり職を失った知人を私は何人も見てきました。

そこで、どんなに今自分が居心地がよくても自分を高める努力を怠れば、その怠った分だけ自分に跳ね返り、いざというときに外の世界に自分が対応できなくなる。これだけは常に自分に言い聞かせる必要があります。私の場合も8年間という長い間同じ場所にとどまっていたつけが結構出てきています。だからと言って、あっそうと意気消沈はしません。私はなんと言っても人一倍負けず嫌いなので逆にやる気が出てきます。では、どういうところが問題だったか。前の会社ではどちらかと言えばIncome Statement偏重主義。それに対する分析ばかりで、そこに入る前は私はもっと幅広い分析知識があったにもかかわらず、使わないと忘れてしまい、その欠点さえ何も感じなくなってしまいました。経営分析をする場合、Income Statementだけを見ていた場合片手落ちで、Balance Sheetなどの財務諸表を絡めた分析をしないと木を見て森を見ず状態に陥ります。そのため、一時期、私はそういう意味でトータルの分析を実施し、上に進言したこともありましたが、結局ほとんどありがたく思われなかったので途中で止めてしまいました。でも、このトータルの分析を出来る人材が今の労働市場で求められています。それはそうでしょう。なぜなら、要は、それが出来る人材は人を見る医者ではなく、企業を見る医者なのですから。企業の行く末を見る上でそれらの医者はキーになります。そう思ったので、2週間前ぐらいからもう一度経営分析の復習をしています。

あとはオフィスで使うソフトウェアのスキルだね。どの会社もExcelとAccessの知識は必須条件。前にも書いている通り、前の会社ではExcelの初歩レベルのことしかやっていなかったから、自分のレベルを上げる必要があり、そのためExcelのトレーニングを重ねてきました。また、Accessはどういうものかは知っていたけど、前の会社で使う必要がなかったので全く知識がないに等しい。これについては昨日からトレーニングを始めました。

これらのことが、今の市場で求められている人材。経理の仕事はどんな分野のことでもこなせる自信はあるけど、それだけではダメということ。それが現実です。でも、それが私にとっては逆にやる気が湧いてきます。

Comments:
あー耳が痛いです。
だって今の私は浦島花子ですから(笑)
昔はこれでも結構負けず嫌いだったんだけどなぁ。その負けん気はどこへいってしまったのだろうか。
 
そう?だったらこれをいいきっかけに...hahaha。
 
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