Thursday, June 30, 2005

 

メジャーリーグ新人王資格の矛盾

今年もこの議論が出てきたが、ホワイトソックスの井口の活躍により日本人選手に新人王の資格があるかどうかということ。

シカゴの地元紙「シカゴ・サンタイムズ」では2つのコメントを紹介。

1.オジー・ギーエン監督
「日本の現状ルールでは、日本人選手が大リーグに挑戦するために多くの年数を要してしまう。それは選手の責任ではないし、井口には新人王の資格がある」

2.高津臣吾投手
「大リーグは世界で一番のリーグであることを考えれば、日本で何年プレーしようとゼロからのスタートという意味で新人と見なされるべきである」

まぁ、なるほど。分からなくもないが、私の意見は日本人選手に新人王の資格は〝ない〝。そう、あってはならないのである。それはなぜか?それは野茂の記録達成、それに松井秀の記録更新が無になってしまうからである。

もし、日本人選手に新人王の資格があるとした場合、それは、言い換えれば日本でのキャリアは無視するということに他ならない。もし、そうならば、野茂は201勝はしていない。彼はメジャーで123勝した投手ということになる。それなのになぜ、日米通算201勝で騒いでいるのか。それは日本でのキャリアを無視せずに含めているためである。また、松井にしてもそう。正確には何試合だか分からないが、話題にいつも上がるのが連続出場記録。彼もただ単に402試合連続出場しているだけのことである。ヤンキースにとってはルー・ゲーリック以来の400試合出場ということでこれでも確かにすごいとは思うが、日本での連続出場も含めるのはおかしいということになる。いや、そうならなければならない。このように日本人に新人王の資格があるとした場合矛盾が生じ、それ以外のことが首尾一貫しなくなる。

だから、日本人選手には新人王の資格はない。

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