秀徳　SHUTOKU

今朝、ミーティングの準備をしている最中に、支店の誰かさんが私のところに来てコピーマシーンの不調について聞いてきた。いつも思うけど、なんで私な の？？？と思ったと同時に、文明社会の恐さをいつもながら思った。私たちが子供の頃はモノが壊れたら直すものだったけど、今は壊れたら買い換えるものね。 でも、ちょっと見てみるとまだまだ使える。どうやって直そうか．．．そういう頭の回路がもう働かないのね。この前、TV Japanのサイエンスの番組でやっていたけど、実際、手を使って何かを作るという作業は脳の前頭葉に刺激を与え、頭をよくするんだってさ。だから、なん でも使い捨て。または壊れたら修理屋をすぐ呼ぶというのはこの前頭葉を活発にする機会を奪っているんだよね。

こ れが文明社会の恐ろしさ。便利になることが全てが全ていいことではありません。前にもちょっと書いたけど、システムの自動化と躍起になっているうちの会 社。でも、それはどうしてこういう数字が導き出されたのかと考える作業を全て奪っていることになる。で、大抵、自動化した人たちはそんなことプログラムを やっている人にまかせておけばいいじゃんとなる。でもホントにそうなのか。うち会社の仕入部．．．何かにつけて自動化したことを自慢気に言う反面、経理部 は遅 い遅い、なんで自動化しないのかと言うけど．．．どうかな。扱ってる数字が違うから、そう一方的に言うのは思慮が足りない気もするけど、それだけじゃない ね。速くなった反面、ホントに考えなくなった。で、今まで出てきた情報が何かのはずみで出てこなくなると、直すというより、彼らの議論はホントにこの情報 が必要なのかということになる。で、必要じゃないと言いくるめて、出てこなかった情報は今後無視する。これってモノの本質を見ていないよね。

どんどん頭を使わなくなる人間。間違ってもよく絵で見る宇宙人のようにはならないよね。頭がでかく､体が小さいような。今後、地球人は逆の形になるでしょう。頭が小さく、体がでかい。いやだねぇ．．．