Saturday, April 23, 2005
Bobby Crosby 複数年契約に合意。
4月22日、A'sは昨年度新人王のSS Bobby Crosbyと2009年までの$12.75Mの5年契約を締結。これにはSigning Bonus$250,000が含まれる。なお、前回のRich Hardenのような年度ごとのサラリーは公表されていない。
なるほど。私が考えるに新しいオーナーになってもっと長期的な視野でチームの建て直しにかかってきたなぁという印象です。複数年契約はいいところも悪いところもある。それはチームにとっても選手にとっても。まず、チームにとってはサラリーを低く抑えることが出来る反面、今後5年間の固定費を抱えることになる。もし、その選手が期待通りの活躍が出来なかったら、投資回収率が悪くなる。でも、Crosbyは父親もメジャーリーガーだったから、2代目のサラブレッド。それも考慮に入れてA'sは動いたのでしょう。そして選手にとってはサラリーが今後5年本来もらえるであろう金額より安くなるが、安定したサラリーがもらえるからファイナンシャルの計画が立てやすい。今年の活躍次第によっては来年Nick Swisherも同様の契約を結ぶでしょう。Billy Beaneのお気に入りだし、やはり2代目のサラブレッドだから。このあおりを受けるのがマイナーで頑張っている選手たち。SSは2009年まで空きがないということだから、そこが定位置のマイナー選手は今後トレードに出されるでしょう。Hinskeなんていい例さ。サードにはChavezがいたから、メジャーにあがる前にBlue Jaysに放出。で、その放出された年にBlue Jaysで新人王を獲り、今では主力選手だもんね。そうするとホントにByrnesが危ない。Billy BeaneのことだからByrnesプラスマイナー選手数人なんて組み合わせでKotsayのような外野手を獲るかもしれない。今のところ打撃で活躍していないのはByrnes, Kielty, Thomasとレフトを守れる外野手。このことが現実にならないようByrnesには早く打撃で復活してほしい。まぁ、複数年契約にはこういう悪い副作用が考えられるということです。
Hardenも球団がオプションを行使すれば契約が2009年まで。さて問題は2010年。私はこれらの選手と再度契約を結ぶだけの資金力はA'sにはないと思う。だから、CrosbyもHardenもA'sでプレーするのは2009年まででしょう。それまでの間に次の世代の選手の育成にかかる必要がある。